一度は行きたい海外ドラマ・映画のロケ地11選 ワシントンD.C.編
|まとめ
ワシントンD.C.は、言わずと知れたアメリカ合衆国の首都。大統領のお膝元でかの有名なFBI本部がある街となれば、そこはもう犯罪捜査ものドラマのホームタウン。手に汗握ったあのシーンを思い出させてくれるスポットが満載だ。
アメリカ合衆国の顔「ホワイトハウス」
世界中誰もが知ってる大統領のお家兼オフィス「ホワイトハウス」。大統領が登場するドラマ・映画では絶対に欠かすことの出来ないNo1ランドマークだ。もちろん内部の様子はすべてセット撮影なのだが、見覚えのある外観を間近で見るだけでもテンションが上がることは間違いない。
『ザ・ホワイトハウス』(1999~2006)ではまさに舞台の中心、『24 -TWENTY FOUR-』シーズン7(2009)ではあろうことかテロリスト達に襲撃されたのが記憶に新しい。話題のネット配信ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』(2013~)で主人公フランクが目指す野望のゴールもここだ。おなじみ漆黒の夜空に浮かび上がるライトアップされたホワイトハウスも見てみたい。
昔は一般向け内部見学ツアーもあったのだが、今は議員の紹介が必要。ツーリストにはちと敷居が高いのが残念だ。
近づくだけでちょっぴり緊張!「FBIアメリカ連邦捜査局本部」
『BONES』(2005~)のブース、『クリミナル・マインド FBI行動分析課』(2005~)のみなさん、『HOSTAGES ホステージ』(2013~2014)のダンカンもみーんなFBI捜査官。どうやらフツーのおまわりさん達より一段ランク上の方々らしい。「ここから先は我々FBIの管轄だ!」とかなんとか言っちゃあ最後の仕上げを持って行っちゃう事もしばしば。
その偉い人たちの本部があるのが、ワシントンD.C.ペンシルベニア通り935のJ・エドガー・フーヴァー・ビルディング。このビルの名前、何だか聞き覚えがある? そう、ディカプリオ主演の『J・エドガー』(2011)のモデルとなったミスターFBI長官、ジョン・エドガー・フーヴァーのことだ。この方、なんと1924年から1972年までFBI長官の座にしがみつき続け、歴代大統領を脅したりなんかしていたという、相当な悪だったお方。
近付きすぎて突然尋問されたらどうしよう……な~んて妄想しつつ、ビルに出入りする本物のFBI捜査官ウォッチングを楽しむのも一興だ。
FBIとくればこちらも行きたい「CIA本部」
FBIと双璧を成すアメリカの捜査機関といえばCIA。その本部はワシントンD.C.からポトマック川を渡った目と鼻の先。厳密に言うと住所はバージニア州マクレーンだ。一般人には無理だけど、施設内にあるというスターバックスでコーヒー飲んでみたいなあ。
ドラマ的には『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』(2007~2013)のマイケルも『HOMELAND』(2011~)のキャリーもCIAエージェント(マイケルの場合は「元」だけど)。でもどちらもワシントンD.C.が舞台ではない。というのも、CIAの諜報員は国内での活動を許されていないから。な~るほど。そういえば映画に出てくるCIA局員もみんな海外にいたっけ。『アルゴ』(2012)しかり『ボーン・アイデンティティー』(2002)しかり。
そんな中NBCの『ザ・ブック/CIA大統領特別情報官』(2014~)はCIA局員から大統領のブリーフィング担当になったチャーリーが主役。ワシントンD.C.的シューティングが期待される。
奈良の大仏級の大きさ「リンカーン記念館」
アメリカ人の大統領リスペクト指数がめちゃめちゃ高い事は、海外ドラマファンならみんなお気づきのはず。なかでも人気度1、2を誇るリンカーンともなればその威厳半端なし。という訳かどうかは知らないが、リンカーン像はかなりの大きさだ。
座ったまま静かに見つめる視線の先にはリフレクティング・プール。このあたりはフォトジェニックなのでドラマ・映画に移りこんでいる事が多いのだが、何と言っても有名なのは『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)の最後のシーン。それにしても『ナイトミュージアム2』(2009)でよっこらしょと重い腰を上げて歩く姿はレアだったなあ。
実は博物館の名前じゃない「スミソニアン」
日本で「ワシントンD.C.にあるスミソニアン博物館」として知られる博物館、じつはこの名前では存在しないのだ。「スミソニアン」というのは「スミソニアン協会」のこと。この協会が所有する16の建物と公園のうち11の建物がワシントンD.C.の「モール」に立ち並んでいるので、それらを総称して誰かが「スミソニアン博物館」と呼んじゃって今日に至るという訳だ。言いかえれば「スミソニアン」コンプレックス(複合施設)ってとこだ。
『BONES』に登場する「ジェファソニアン法医学研究所」も「ジェファソニアン自然史博物館」もスミソニアンがモデルになった架空の組織。FBIの近くという設定だから、もちろん「スミソニアン」がロケーション・スポット! と言いたいところだが、これが全く違うのだ。実は『BONES』の撮影はほとんどがロサンジェルスで行われている。という訳で細かいロケ地情報はぜひLA編をご覧いただきたい。
お宝がザックザク「国立航空宇宙博物館」「国立アメリカ歴史博物館」「国立自然博物館」
いわゆる「スミソニアン博物館」と言われている博物館群の中でも三大人気を誇っているのが、ここ。「国立航空宇宙博物館」にはライト兄弟のライトフライヤー号・宇宙飛行をした猿エイブル・伝説の女性飛行士アメリア・イヤーハートの飛行機、「国立アメリカ歴史博物館」にはネイティブ・アメリカンに負けた最初で最後の不名誉白人カスター将軍や禁酒番長アル・カポネ、「国立自然博物館」にはダイオウイカや恐竜ホールと言えば、そうこここそが『ナイトミュージアム2』の舞台そのものなのだ。いやあ、本当に地下が巨大倉庫なのかどうか気になる気になる。
海外ドラマファン的には「国立アメリカ歴史博物館」が特におススメ。1階にある「テレビオブジェクト」なるコーナーでいろんなテレビドラマの一部分を視聴できるのだ。
ちなみにスミソニアンの全ての博物館は入場無料。さすが太っ腹~。
遠くからでもよく見える「国会議事堂」
こちらもワシントンD.C.を代表する1シーンとして良く見かける名所。ワシントンD.C.からのニュース中継なんかはたいていこの建物が背景になっている。まわりに遮るものがないので遠くからでもかなり主張してる感があるのはさすがアメリカの心臓部。
『NCIS〜ネイビー犯罪捜査班』(2003~)オープニング映像でも車が向う先で夜空に浮かび上がるドーム状のお姿が確認出来る。
ちなみにここ「国会議事堂」はワシントンD.C.の全ての住所のど真ん中。ここを中心に東西南北が決められているのだ。
美しくて広~い「アーリントン国立墓地」
ジョン・F・ケネディ大統領のお墓がある事でも有名な「アーリントン国立墓地」。合衆国のために尽力した人々のお墓がある墓地として陸軍省が運営する、アメリカ人にとっては特別なランドマークだ。
『ザ・ブック/CIA大統領特別情報官』では大統領と共に主人公チャーリーも訪れている。緑の芝に規則正しく並ぶ白い墓石が美しく印象的だった。
その広さはなんと624エーカー (3km2)に及ぶので、園内バスを利用して効率よく回ろう。高台からはモール一体を見渡す事もできて、ロケ地網羅も可能だ!
ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港
ワシントンD.C.の空の玄関口。住所としてはバージニア州アーリントンになる。『NCIS〜ネイビー犯罪捜査班』第1話で捜査官がセキュリティゲートの係員に「NCIS? きいたことねーな」と言われちゃったのがこの空港。確かにこのドラマが始まるまで「NCIS」なんて知らなかったよ。アメリカ国内でもFBIやCIAに比べて断然知名度が低かったもんね。日本人にとってはほとんど初耳はじめましてだった。でもこのご長寿ドラマのおかげで今やすっかり世界中で知られる組織になって、めでたいめでたい。
ちなみに「ロナルド・レーガン」の名前を冠する建物や施設がワシントンD.C.には沢山ある。ドラマ・映画ファンとしては、大統領ではなく元俳優ロナルド・レーガンとしてその足跡を捜してみるのも面白いかも。
ダウンタウンとは全く違う雰囲気の「ジョージタウン」
ホワイトハウスや国会議事堂のあたりとは全く違う趣を見せるジョージタウン。完成な住宅街でありお洒落なブティックやレストランが点在していて、同じ街の中とは思えないほどだ。
有名どころとして挙げるなら、例えば「カフェ・ミラノ」。オバマ大統領が夫人のお誕生日会を開いたレストランとして知られる。一方2011年にはサウジアラビア大使をイランのテロリストがこの店で暗殺しようとしていたとも報じられた。なんと、ドラマ以上にスリリングじゃあないか。
この辺りの景色は、『NCIS〜ネイビー犯罪捜査班』にも登場している。
ちょっと足をのばして「NCIS海軍犯罪捜査局本部」
ワシントンD.C.が舞台のドラマとして忘れちゃいけない『NCIS〜ネイビー犯罪捜査班』。その「NCIS」本部は中心街からちょっと外れたワシントン・ネイビーヤードと呼ばれるアナコスティア川のほとりにある。
海軍に関する事件を扱うドラマだけあって軍艦上のシーンもたくさんあるが、ここまで行けばもしかしたら本物の軍艦も見られるかも知れない。
おわりに
ロケ地でめぐるワシントンD.C.、いかがだっただろうか?有名なランドマークの外観以外は別の場所で撮られていたりセット撮影だったりと、なかなか複雑なワシントンD.C.ロケ地事情。全米1高いセキュリティが求められる街だからこそ仕方がないのかも知れない。が、見るべき場所は有名どころばかりなので回りやすいとも言える。ドラマ・映画ファンの視点から見るワシントンD.C.の旅、ぜひあなたも行ってみて欲しい。
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