宇宙大作戦 の作品紹介

今や世界中のだれもが知ってるSF超大作『スタートレック』シリーズの原点、記念すべき第1シリーズ。

1966年から1969年にかけて放送されていた『宇宙大作戦』は、宇宙開拓のために5年間の調査旅行に飛び立つ宇宙船U.S.S.エンタープライズ号の冒険を描いているSFアドベンチャー作品だ。約半世紀を経た現代でも古さを感じさせない5本のテレビシリーズと12本の劇場版につながる『スタートレック』の祖である。

すべてはここから始まった

『宇宙大作戦』製作者のジーン・ロッデンベリーは、アメリカ西部開拓物語の宇宙版という構想で、当時の社会問題を巧みに盛り込んだドラマを世に送り出したかったという。登場人物であるエンタープライズ号の乗組員たちの人種性別が多岐にわたっているのも、当時はまだ激しかった人種差別への風刺をこめての人選だった。
単なるSFドラマにとどまらず人間ドラマとして高く評価されたことが、今日の『スタートレック』大帝国につながっていると言われている。

なぜ『宇宙大作戦』？

本作の原題はもちろん『Star Trek』、なのになぜか日本では『宇宙大作戦』……。確かにその頃はいまほど横文字を日常的に使っていなかった（本当か？？）かもしれない。だが、しか～し、『宇宙大作戦』のタイトルからは、なんとなく『宇宙家族ロビンソン』的なほのぼの感や円谷特撮シリーズ的な臭いが漂ってきて、「社会派SFドラマ」のコンセプトからはかなりズレている感じがする。
『スタートレック』ファンの間では『TOS』（『The Original Series』の略）の名で呼ばれているのも、やはり邦題に不満があるからかもしれない。

さすがのDVDラインナップ

放送当時は視聴率に結びつかずシーズン3で打ち切りとなった『宇宙大作戦』。その後再放送によってファンを獲得していき、今に至っている。
人気を反映して、完全オリジナル版のほか、特撮シーンや画像処理、音響を再合成したデジタルリミックス版も販売されている。

更新日2013年8月8日