サード・ウォッチ の作品紹介

犯罪都市ニューヨークを舞台に、そこで生きる警察官、救命士、消防士らの姿をリアルに描いたヒューマンドラマ。

最も事件や事故が多発する時間帯、午後3時～11時までの「サード・ウォッチ」を描くヒューマンドラマ。
1999年から2005年まで、特別エピソードを含む全132話がNBCで放映された。日本ではwowowやSuper! drama TVなどで放映。シリーズ放映中の2001年に、「9.11」の同時多発テロが発生し、シーズン3以降のストーリーには、事件の影響が色濃く反映されていった。

約743万人が生活し、24時間、事件や事故、犯罪が絶えない大都市ニューヨーク。この街を守るのが、ニューヨーク市警察(NYPD)、ニューヨーク市消防署(FDNY)に属する警察官や消防士、救命士たちだ。なかでも最も事件や事故が多発する時間帯が、午後3時～11時までの「サード・ウォッチ」と呼ばれる時間帯。一分一秒を争う緊張感の中で、ボスコ、ヨーカス、サリーら警察官は、それぞれに悩みを抱えながらも、数々の事件に対応していく。

ニューヨークで働く警察官、消防士、救命士らが主人公ということもあり、2001年に発生した「9.11」の同時多発テロの影響を大きく受けた本作。事件翌月の10月15日には、『サード・ウォッチ』の出演者が案内役として登場し、事件で実際に救助や警備に当たった消防士や警察官へのインタビューや、事件後のニューヨークの様子などを伝えるドキュメンタリー「彼ら自身の言葉で」を急遽放映。翌週の第3シーズン第一話では、「それぞれの9.10」、続く第二話では「残されたもの」が放映され、「9.11」後のニューヨークの混乱や、警察官、消防士、救命士らの活躍ぶりがストーリーに反映されていった。

企画・制作総指揮は、ジョージ・クルーニーを主演に据えた『ER緊急救命室』をヒットさせたジョン・ウェルズ。2002年には、ある一つの事件の前半を『ER緊急救命室』の第8シーズン19話「緊急事態」として、後半を『サード・ウォッチ』第3シーズンの19話「いわれなき拘束」として描くなど、2つの作品をクロスオーバーさせる試みを実施して、全米で大きな話題を呼んだ。

ゲスト出演者として、映画『クイーン』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたヘレン・ミレンや、『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』のエイダン・クインなどの実力派俳優が登場したほか、ロックバンド「KISS」のジーン・シモンズ、HIPHOPグループ「フージーズ」のワイクリフ・ジョンなど異色な出演も話題になった。

更新日2012年7月26日