救命医ハンク セレブ診療ファイル の作品紹介

天才医師はセレブ御用達。超高級住宅地を舞台に、セレブな生活と型破りな医療行為が大人気の医療ドラマ。

2009年7月より米USAネットワークにて放送開始。医療ドラマ大国アメリカに新たに登場したメディカル・ヒーローがハンク・ローソンだ。ハンクはニューヨーカーの避暑地で高級住宅地でもあるハンプトンズのセレブ御用達「コンシェルジュ・ドクター」。ER仕込みのテクニックを描く緊迫した医療シーンと、全編に流れるコメディタッチの空気感が受け、一躍人気医師ドラマの仲間入りを果たした。

海外ドラマジャンルでは1、2の人気を誇る「医療もの」、そこに誰もが大好きなセレブエッセンスを加えた一粒で二度おいしい感じのドラマ。第１シーズンが2009年度のミッドシーズン新番組の最高視聴率をマークするなど瞬く間に大人気となり、シーズン4まで続くご長寿番組の仲間入りを果たした（2012年5月現在）。

主演のハンク役には映画『イン・ハー・シューズ』『ディファインズ』のマーク・フォアスタイン、お調子者の弟エヴァンを映画『恋する40days』、TV『ジョーイ』（『フレンズ』のスピンオフ・ドラマ）でオタク君マイケルを好演したパウロ・コスタンゾ、ハンプトンズ記念病院の病院長ジル役に『ゴシップ・ガール』のジル・フリントといった面々が出演している。

人気の秘密は驚きの医療シーン。ハンクが施す救急医療の舞台はセレブのパーティー会場、ヨットの上、ビーチなどなど、もちろん医療設備なんて整っていないところがほとんど。そこら辺にあるボールペンやら工具用のドリルやら釣り針やらを駆使して、どこでもERに変えてしまう天才的な技術には目を見張るばかりだ。
ハンクの医療行為を受けるセレブたちの生活ぶりも仰天ものだ。ハンクをコンシェルジュ・ドクターとして雇ってゲストハウスにエヴァンも一緒にあっさり住まわせてしまうボリスにもビックリだし、病院に行くより手っ取り早いからと家に最新医療室を作っちゃうルーシーなど、その常識はずれな感覚は毎回期待を裏切らない。

登場人物のキャラ設定のバランスが絶妙なのも、見るものを飽きさせない点だ。主人公ハンクは、実直で真面目な上に医師としての腕も確かでしかもセクシーときている出来過ぎ君。かなりの医療テクニックを見せつけながらも決してニョキニョキと鼻が高くなったりしないところは好感度「高」。一方その弟エヴァンときたら自信過剰で女好きのお調子者丸出しキャラ。この二人のコンビネーションは実にゆる〜い感じ。このゆるさと医療シーンの緊迫感のギャップがなんとも癖になるのだ。

その人気に支えられて、シーズン３撮影前にはハンク役マーク・フォイアスタインの出演料が１エピソードあたりおよそ7万5000ドルから13万5000ドルと倍近く跳ね上がったと報じられた。今まで様々なドラマに出演しつつもはまり役のなかったマークにとって、間違いなく代表作となった『救命医ハンク　セレブ診療ファイル』、今後のシーズン続行が期待される。

あらすじ

シーズン1

ハンク・ローソンはニューヨークで働く医師。
ある日、勤める病院の理事長が病院に運び込まれハンクが治療を担当。病状は安定したかに見えたが、一転、理事長は死亡してしまった。
その責任を取る形でハンクは病院をクビに。再就職しようにも病院の圧力でどの病院も雇ってくれない。仕事もなく、金も尽き、婚約者にも逃げられた。

弟のエバンはそんな自暴自棄の彼を見かね、気分転換にハンプトンズのパーティーに連れ出す。
そのパーティーで女性が発作を起こし、居合わせたハンクが彼女を救った。
それを見ていたパーティーの主催者ボリス。彼はハンクを自分のコンシェルジュドクターと誘う……。

シーズン2

ハンク・メドの小切手が不渡りを出した。エヴァンが詐欺にあったのだ。その詐欺の相手はなんと、ハンク達の父エディ・R・ローソンだった……。ハンクは仕事を放りだし、父に会いに行くのだが……。

ハンプトンズとは

ニューヨークのロングアイランド島の最東端に位置する高級リゾート地。ゴシップガールなどでも登場する東海岸有数のリゾート。

更新日2012年6月22日