古き良き時代を描くスチュワーデス物語。
2011年9月〜2012年2月、米ABCにて放送(全14話)。舞台は、1963年当時世界中の憧れの的だったパンアメリカン航空。才色兼備のスチュワーデス4人の人間模様を中心に、アメリカがまだカラフルに見えた時代のファッションや風景を丁寧に描いている。当時の機体や空港も忠実に再現して、航空ファンの心もくすぐる仕上がりだ。
タイトルロゴも制服も、コルセットやガードルに至るまで忠実に再現していることが大評判に! それもそのはず、発案者兼プロデューサーでもあるナンシー・ハルト・ガニスは当時のパンナム・スチュワーデスだったのだ。しかももう一人の製作総指揮は、大人気ドラマ『ER Ⅶ・Ⅷ・Ⅸ 緊急救命室』のジャック・オマーンとくれば、作品づくりがリアルでないはずがない。
当時の最新鋭機・ボーイング707やJ・F・ケネディ空港と呼ばれる前のNYアイドルワイルド空港、そしていまではメトロポリタン・ライフ生命のビルになってしまった竣工当時のパンナム本社ビルなどが最新のVFX技術によって再現された。
スチュワーデス4人組を演じるのは、マギー役に『スリーピー・ホロー』のクリスティーナ・リッチ、姉妹スチュワーデスの姉ケイト役に映画『アビエーター』のケリ・ガーナー、妹ローラ役にオーストラリア出身のマーゴット・ロビー、フランス人コレット役にはTV映画『王妃マリー・アントワネット』主演のカリーヌ・ヴァナッスといった豪華な面々だ。
ケイトがスチュワーデスとして勤務しながらスパイ活動もしている設定やパイロットとスチュワーデスの多角形な恋模様など、一般人が「ありそう!」と思っていることをかゆいところに手が届く感じで描いていて、なかなかキャッチーだ。そして何より、アメリカ人は1960年代の自分たちの国が大好き。何もかもが輝いていたあの頃感が満載な『PAN AM/パンナム』は、多くのアメリカ国民の共感を得られるはずだった。
しかしながら、第1話は視聴者獲得数も好調で幸先の良いスタートを切ったものの、その後視聴者数は下降の一途をたどり、1シーズン限りで打ち切りとなった。栄華を極めたパンナムが1991年には倒産してしまうのと何となくリンクする視聴者数の推移は、まさかリアルを追求してのことではないだろう。
107ヶ国での放映が決まっていることやシーズン2を願うファンの署名が多数集まったことが関係しているのか、制作会社であるソニー・ピクチャーズTVは今後動画ストリーミングサービスでの継続を模索中だという。
それにしても、パンナムと聞いてついつい大相撲本場所で「ヒョー・ショー・ジョー」というたどたどしい日本語とともに「パンアメリカン航空賞」を贈っていたデビッド・ジョーンズ極東支配人と羽の生えた地球儀トロフィーを懐かしく思い出してしまう人はどれくらいいるのかな?
Maggie Ryan役
Laura Cameron役
Ted Vanderway役
Colette Valois役
Dean Lowrey役
Kate Cameron役
Richard Parks役
Sanjeev役
Roger Anderson役
Amanda Mason役
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『PAN AM/パンナム』をみた後は、視聴履歴を付けてみよう。
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