レズビアン、虐待、いじめ、人種差別、ドラッグ…… 女子刑務所の内部を赤裸々に描くNetflixで最多視聴を誇るドラマ
2010年出版のパイパー・カーマンによる実体験に基づく手記「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 女性刑務所での日々」を原作としてNetflixがオリジナル・ドラマとして製作。重苦しくなりがちな負のテーマを扱いつつも、ブラック・ユーモアたっぷりなサバイバル・コメディに仕上げている。シーズン1でエミー賞3部門を受賞する人気ぶりだ。
裕福な家庭に育ったお嬢様パイパー・チャップマン。彼女がレズビアンの元カノのとばっちりを受けて15ヶ月の実刑を食らう所から始まる囚人物語。
主役のパイパーは『一枚のめぐり逢い』のテイラー・シリングが演じている。個性豊かな囚人や看守たちは無名の俳優が多く、刑務所内の様子をリアルに描くことに一役買っている。囚人たち一人一人の過去にもフォーカスして、罪を償うことの意味までも投げかける新しいタイプの社会派群像コメディに仕上がった。
私たち日本人には『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』っていうタイトルと女子刑務所の話が結びつかないのだが、実はここには深い風刺が示されている。「〇〇 is the New Black」っていうのは「今流行っているのは〇〇」と言う感じで使われる慣用句。つまり、ファッション雑誌の見出し風にいうと、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』は「今、流行ってるのは囚人服だ!」みたいな感じ。皮肉ですなあ。
それともうひとつ。オレンジを黒で、黒をオレンジで書かれたタイトルロゴからは、新人用のオレンジ囚人服を着た奴は黒人と同じかそれ以下の扱いだよ、というメッセージも受け取れる。意味が分かれば、このブラックな風刺に溢れたドラマにぴったりのブラック・タイトルなのだと納得出来る。
『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』には意外な有名人が監督を務めているエピソードがある。
例えばアンドリュー・マッカーシー。80年代の伝説的映画『セント・エルモス・ファイアー』や『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』に出演していたブラット・パック俳優の1人だ。最近見かけないなあと思っていたら、監督業も始めてたんだね。
それからジョディ・フォスター。ご存じ『羊たちの沈黙』でアカデミー賞を獲得した実力派インテリ女優だ。同性愛者であることを公言しているジョディにとって、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』が扱うテーマには特別の思いがあったに違いない。
社会の闇の部分に焦点を当てつつもちっとも暗くならない『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』、新しいタイプのヒロイン・ドラマに注目だ。
Piper Chapman役
Galina 'Red' Reznikov役
Sam Healy役
Tasha 'Taystee' Jefferson役
Tiffany 'Pennsatucky' Doggett役
Alex Vause役
Suzanne 'Crazy Eyes' Warren役
Nicole 'Nicky' Nichols役
Gloria Mendoza役
Cindy 'Black Cindy' Hayes役
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『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』をみた後は、視聴履歴を付けてみよう。
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