「正義のためにだまして救う」スーパー詐欺師集団の活躍を描く痛快アクション・ドラマ!
『レバレッジ〜詐欺師たちの流儀』は2008年からアメリカTNTで放送されているアクション・ドラマ。元保険調査員のネイサンを中心に集まった超一流詐欺師軍団。巨悪に立ち向かう正義の詐欺を絶妙な設定で描く。製作総指揮は映画『インディペンデンス・デイ』のディーン・デヴリン、監督を映画『トランスフォーマー』のジョン・ロジャースが務める。
『レバレッジ〜詐欺師たちの流儀』の主人公ネイサン・フォードに扮するのは、ティモシー・ハットン52歳。1980年、若干20歳で映画『普通の人々』の息子役に大抜擢され、見事アカデミー助演男優賞を受賞した。以降しばらくは青春スターとして人気があったものの、一時キャリア的にはちょっと沈み気味。まあ、よくある話だ。が、ティモシーは踏ん張った!21世紀に入った途端テレビ『グルメ探偵ネロ・ウルフ』シリーズでの主演によって見事に盛り返したのだ。最近では演出や監督にも挑戦しているというガッツあふれる男だ。
ネイサンは元保険調査員だが、不正な権力者に裏切られ息子を失った過去を持つ。不正権力に立ち向かうためにネイサンが集めたスーパー詐欺師は4人。演技派のソフィー、検索専門家のエリオット、機械オタクのアレック、脱出王のパーカーとともに知恵と技を集結して弱者を助け巨悪から騙し取るのだ。犯罪者だけど、本当の悪じゃないよ、困っている人のために悪事を働いているだけの正義の味方ですよ~という設定。
そもそもこの設定が嫌いな人はあまりいない。日本でいうと鼠小僧とか必殺仕事人とか……アメリカなら新しいところで『オーシャンズ』のシリーズとか……法律的には認められないけど、このまま黙っているなんて出来ない~という心のもやもやをすっきり解決してくれるからだ。しかもドロドロと暗い感じではなく、ちょうどいい感じに抜け感があってこじゃれたウィットに富んでいる。たとえば、オーディションでは大根役者なのに詐欺場面になるとアカデミー賞級の演技力を見せたり、音を聞いただけで銃の種類が解かるくらい詳しいのに銃を使うのが大嫌いとか、おいおいと突っ込みたくなるスキをたくさん用意してくれているのだ。
人気ドラマのセオリーとして、シーズン1が大人気で続編続編と続けたものの、「やっぱりシーズン1が一番人気だったね~、ちゃんちゃん!」ということも多い。が、本作は見事な右肩上がり。シーズン4はなんと前シーズンよりも10% 近い上昇率で平均獲得視聴者数480万人だとか……人気の秘訣は、やはり絶妙な設定といい感じのゆるさ、そして出演者も皆さんの演技力。アメリカ・エンタメ界の実力を見せつけられた感じだ。あー、その勢い、日本経済に少し分けて欲しい。
今までに演じた役は数知れず、なのにいつまでも『普通の人々』のティモシー・ハットンと言われるのもちょっとお気の毒な感じだった。でも、本作のはまりっぷりで、これからは『レバレッジ ~詐欺師たちの流儀』のティモシー・ハットンと言われるようになるに違いない、必見の一作だ。
『レバレッジ〜詐欺師たちの流儀』をみた後は、視聴履歴を付けてみよう。
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