LAW & ORDER：性犯罪特捜班（海外ドラマ：1999年 -）

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LAW & ORDER：性犯罪特捜班の作品紹介

性犯罪に立ち向かう、ニューヨーク市警本部SVUの活躍を描く刑事ドラマ。

1999年9月からアメリカNBCで放送中の刑事ドラマ。同じくNBCで1990年から2010年まで放送されていた刑事・法廷ドラマ『LAW ＆ ORDER』のスピンオフ第1弾。性犯罪に特化した特捜班の活躍を描き、本家をもしのぐ人気を得ている。2012年9月からの第14シーズンも決定。今後は全20シーズン・米国ドラマ最長記録タイのご本家を超えるかどうかにも注目だ。

名プロデューサーが描く刑事ドラマ

製作総指揮はディック・ウルフ。ハリウッドの殿堂「ウォーク・オブ・フェイム」入りを果たしているアメリカTV界を代表する名プロデューサーの一人だ。そのディック・ウルフを今の地位に押し上げたのは言わずと知れたご本家『LAW ＆ ORDER』、刑事ドラマとしては最長という大記録を打ち立てたのだから当然といえば当然だ。

『LAW ＆ ORDER』ファミリー

『LAW ＆ ORDER』は数々のスピンオフを生み出した事でも有名である。『LAW ＆ ORDER：クリミナル・インテント』『LAW ＆ ORDER：Trial by Jury』『LAW ＆ ORDER：LA』そして英国版の『LAW ＆ ORDER：UK』、さらにはフランス版・ロシア版・南アフリカ版も製作されている。その中でも、第1弾作品として常に最高視聴率を誇りランキング上位入りを果たしているのが、この『LAW ＆ ORDER：性犯罪特捜班』だ。

1話完結スタイルで、テーマとなる事件を深く掘り下げることに重点を置き、作りこまれた回想シーンやCG演出、歌の挿入すらない実に堅実な作りをモットーとしている。気休めの明るさを入れ込んだりせずにずっしりと重く犯罪心理の闇を描いていくことこそが、犯罪ドラマの真骨頂なのだと改めて気づかせてくれるようなドラマだ。

SVUの中心的存在で幼少時父親に虐待されたトラウマを持つエリオット・ステイプラー刑事にクリストファー・メローニ(映画『プリティ・ブライド』、TV『OZ/オズ』)、レイプの結果生まれたという経歴を持つ女性刑事オリヴィア・ベンソン役をマリシュカ・ハージティ(『ER緊急救命室』)、ドナルド・クレイゲン主任警部役にダン・フロレク(TV『LA・ロー七人の弁護士』、映画『フリントストーン/モダン石器時代』)らが配されている。が、番組の長寿化に伴ってキャストの入れ替えも行われ、第12シーズンを最後についに主役のひとりクリストファー・メローニが降板、もう一人の主役マリシュカ・ハージティも出演量を減らす契約となった。代わりに第13シーズンからはダニー・ピノ(『コールドケース』)とケリー・ギディッシュ(『CHASE』)がレギュラー出演している。メローニとハージティの二人はそれぞれの出演料が1エピソードあたり39万5000ドルとも言われており、テレビドラマ界第2位の高額のギャラが契約更新のネックになったとも言われている。

アメリカだけではなく世界中のドラマ作りに影響を与えたと言われる『LAW ＆ ORDER』ファミリー、楽しかったりおしゃれだったりだけじゃないアメリカンドラマの真の実力がこのドラマを通して見えてくるはずだ。

更新日2012年8月6日