スカッと爽快! 女性弁護士ハリーの型破りな活躍をユーモアと感動で描く新感覚法廷コメディ。
2011年から2012年まで2シーズンにわたりアメリカNBCで放送されたリーガル・ドラマ。映画『ミザリー』でアカデミー賞主演女優賞に輝く実力派女優キャシー・ベイツのテレビ初主演作だ。製作はデビッド・E・ケリー、『アリー・myラブ』と『ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル』でエミー賞史上初のコメディ部門とドラマ部門で同時受賞という快挙を成し遂げた伝説のプロデューサーである。
大手法律事務所を追われてしまった女性弁護士ハリーは、独立してオハイオ州シンシナティで開業する。治安の悪い地域ならではのぶっとび訴訟が次々と舞い込んでくるが、信念を持って乗り切っていくハリー。デンジャラス・ゾーンの住人たちはそれぞれに肝の据わった面構え……さぞかしシリアスな法廷ドラマかと思いきや、ユーモアあふれる部分あり、ほっこりさせられるところあり、人間味あふれる場面ありと盛りだくさんのコメディなのだ。さすがは、デビッド・E・ケリー、ドラマとコメディの盛り合わせはお手の物といったところだろうか。以前にインタビューで「自分らしい作品づくりは、シリアスだけでもなくコメディだけでもなく、両方の要素があって初めて成り立つんだ。」と語っていたケリー、さすが自分のことはよく解っていらっしゃる。しかもケリー自身がボストンで弁護士として働いていた経験を持つため、法律を題材とするドラマの製作は十八番中の十八番。デビッド・E・ケリーワールドを思う存分楽しめるドラマに仕上がっている。
ちなみにケリーの奥方は女優のミッシェル・ファイファー、人気女優が奥さんなんてこれまた絵に描いたようなプロデューサー人生!
第1シーズンは全12話だった本作、好評に後押しされて第2シーズンでは全22話にボリュームアップ。事務所もスケールアップし、新キャラや豪華なゲストも登場という進化を見せた。本作の一番の魅力は、何と言ってもそのちょっと強引なえーっ!と叫んでしまいたくなる裁判の結果。現実にはあり得ないかもしれないけれど、人情的には「わかるわかる」という部分のある判決が、なんとなく心晴れやか〜な感じにしてくれるのだ。どんな判決なのかは、どうか実際に見て確かめてね。
いかにもバイタリティ溢れるおばちゃん( 失礼!) といった風貌のキャシー・ベイツであるが、実は2003年に卵巣ガンを患ったそうだ。闘病中は一切公表せず、孤独のうちにガンに立ち向かっていたという。なんだかハリーの強さとオーバーラップして見える。
2003年と言えばかれこれ9年前、再発の兆しがなさそうなのが何よりだ。映画『ミザリー』( 1990年) ではみごとにアカデミー主演女優賞とゴールデングローブ賞主演女優賞( ドラマ部門) を受賞しているキャシー・ベイツ。本作でも第64回エミー賞( 2012年) のドラマ・シリーズ部門主演女優賞にノミネートされた。が、惜しくも『HOMELAND』のクレア・デインズに持っていかれてしまった。前年の第63回エミー賞では、『ER 緊急救命室』のロマノ役で知られるペイトン検事役ポール・マクレーンがゲスト男優賞に輝いていただけに、残念さも一入だった。
法廷ドラマでありながら、人間味溢れる人情ドラマでもあり一級のコメディでもある『ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所』、お気に入りドラマがまた一つ増えること請け合いだ。
ハリエット・コーン役
アダム・ブランチ役
ジェナ・バックストローム役
マルコム・デーヴィーズ 役
Rachael Miller役
Josh Peyton役
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不真面目な態度で事務所を解雇された特許弁護士ハリエット。
ある事故で黒人青年に命を救われたハリエット。彼の依頼で刑事事件を受けることになった。刑事訴訟は未経験だったが、仕事が欲しいハリエットは彼の依頼を受ける……。
『ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所』をみた後は、視聴履歴を付けてみよう。
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