GIRLS／ガールズ の作品紹介

『SATC』の真逆!? イケてない女子4人組の赤裸々すぎる生態を描いた痛々しさ満載のリアル・ストーリー

『ゴシップガール』や『セックス・アンド・ザ・シティ』で世界中の女子たちが憧れたニューヨーク暮らし。しか〜し、本当のニューヨーク女子生活は『GIRLS/ガールズ』にこそあった。「NYだからってみんながみんなキラキラ女子なワケないじゃん！」とばかりに、普通の女子がかっこ悪く不器用に生きていく様子を描いた等身大ドラマ決定版だ。

テレビドラマ界に新風現る！

製作総指揮は、『40歳の童貞男』で全米脚本家組合賞ノミネートのジャド・アパトー。そして彼と並んで製作総指揮に名を連ねているのがレナ・ダナム、ニューヨーク出身1987年生まれのほぼ無名クリエイターだ。彼女は『GIRLS/ガールズ』において、なんと製作総指揮・脚本・監督・主演という1人4役を務めているのだ。まさにレナ・ダナムなくして『GIRLS/ガールズ』なし！
2014年のゴールデン・グローブ賞ミュージカル・コメディ部門では、作品賞と主演女優賞をダブル受賞するという快挙で一気に人気クリエイターの仲間入りを果たした。今や新世代のJ.D.サリンジャーやウッディ・アレンと言われるまでになっているのだ。

リアリティ溢れる女子4 人組とは

主人公は、親からの仕送りストップ&インターン先でもクビという二重苦に見舞われたハンナ（レナ・ダナム）。良く言えばポッチャリ体型、はっきり言っておデブで見た目もイケてない上に自己中な性格もイケてないという二重苦どころか超多重苦女子。
アリソン・ウィリアムズ演じるハンナのルームメイトがマーニー。この方、4人の中では唯一ビジュアル系気味。とっても全うな人生を歩んでいるように見える。だが、しか〜し、退屈この上ない残念女子なのだ。
モテ系女子なのに本当の愛を見つけられず、旅人を気取っているうちに妊娠しちゃった!? ジェッサ。演じるジェイマイマ・カークはイギリス・モデルのアリス・デラルとデザイナーのシャーロット・オリンピアと従姉妹。あら、実生活の方がイケちゃってるのね。
そして、どうしてもレスリング吉田沙保里選手に見えてしまうジェッサの従妹ショシャーナ。『SATC』をバイブルとして崇めるヴァージン・ガール。あれ、みんなの周りにもこういう人いるんじゃない？
この4人がファスト・ファッションを着回してぶっちゃけトークする姿がふつう過ぎて共感を呼んでいるのだ。

サウンドトラックがバカ売れ

『GIRLS/ガールズ』のもう一つの目玉は、劇中のBGM。使われる曲が次々ヒットすることから『Glee/グリー』と比較されちゃうほどなのだ。
というのも、レナ・ダナムの彼はインディー・ロックバンドFun.（2013年グラミー賞最優秀楽曲賞&最優秀新人賞受賞）のギタリスト。な〜る、音楽面でサポートしてもらってるのは間違いなさそうだ。

主人公たちはイケてないのに音楽はイケてる『GIRLS/ガールズ』、そのギャップも楽しめそうだ。

更新日2015年10月3日