THE KILLING／キリング の作品紹介

少女殺害事件を追う女性刑事を描く、ヨーロッパ中を震撼させたデンマーク発サスペンス・ミステリー

2007年から3シーズンに渡って人気を博しデンマーク史上最高の視聴率を稼ぎ出した作品。人気はデンマーク内に留まることなく、イギリスBBCでも『MAD MEN』を超える大ヒットを記録。英国アカデミー賞最優秀国際シリーズ作品賞、国際エミー賞ドラマ作品賞などを受賞した。アメリカではリメイク版『THE KILLING ～闇に眠る美少女』が製作された。

これがヨーロッパの女刑事だ

アメリカのドラマに登場する女刑事像といえば、タイトなスーツにハイヒール、時には色仕掛けだって厭わない、言ってみれば峰不二子の正義の味方版みたいな感じ。ところがところが『THE KILLING／キリング』の主人公サラ・ルンドときたら真逆のタイプ。ぼさぼさの髪の毛を無造作に束ね、いつも同じセーターを着ている。女であることは彼女に取って何のメリットもない感じ。サラ役のソフィー・グローベール曰く「サラ・ルンドは女版ダーティ・ハリー」なのだそう。な〜るほど、男前な訳だ。
ちなみにサラのトレードマークは白と黒を色違いで持っているセーター。破れても汚れてもなぜか元通りになる魔法のセーター（笑）とファンの間では呼ばれている。デンマークはフェロー諸島産の手編みだそうで、こちらも番組の人気と共に生産が間に合わないほどの大ヒット。『THE KILLING／キリング』の経済効果侮るなかれ！

本当に悪いヤツは誰だ

1捜査日を1話として20日間の捜査過程を描く、いわゆるリアルタイム・ミステリー『THE KILLING／キリング』。
退職目前に女子高生殺人事件の捜査を担当することになった女性刑事サラ・ルンドが主人公。捜査の過程で少女の家族、友人、学校関係者、そして政治家までもが容疑者として浮かび上がってくる。北欧の美しい街並を背景に思いもよらない人間ドラマが展開していく、クライム・ミステリーであり政治スリラーでもあるのだ。

今、北欧発ドラマが来てる

『ドラゴン・タトゥーの女』シリーズに継ぐ北欧発大ヒット映像作品として話題を呼んでいる『THE KILLING／キリング』。字幕版放送にもかかわらずイギリスで大ヒットしたのを皮切りに、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、ドイツ、オーストリア、ベルギー、フランスなど全ヨーロッパを席巻したのだ。
『THE KILLING／キリング』のヒット以降一気に注目度が上がったデンマーク・エンタメ市場。イギリスドラマ界からデンマーク俳優へのオファーも増えたという。
また、『コペンハーゲン 首相の決断』『THE BRIDGE／ブリッジ』『ゾウズ・フー・キル』といった北欧発ドラマのイギリス放映も続々決まった。
シーズン3最終回にはデンマークの3人に1人がチャンネルを合わせたという『THE KILLING／キリング』バブルはまだまだ続きそうだ。

更新日2015年9月10日