刑事コロンボ（海外ドラマ：1968年 - 1994年） | 海外ドラマJP DRACO（ドラコ）

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刑事コロンボの作品紹介

よれよれのレインコートと安葉巻がトレードマーク刑事コロンボがセレブ達を追いつめる希代の犯罪ドラマ

1968年〜1978年までNBCで放送された『刑事コロンボ』と、1989年〜2003年までABCで放送された『新刑事コロンボ』合わせて69本が製作された刑事ドラマの金字塔。最初に犯人の用意周到な犯行を視聴者に見せておいて、ほんのわずかな手がかりからコロンボが完全犯罪を切り崩していく倒叙もの形式が人気の作品。

主演はもちろんあの人

コロンボ役は、説明の必要もないくらい誰でも知ってるピーター・フォーク。俳優としてのキャリアは舞台から始まったが、1956年以降テレビに出演し始め、1958年からは映画にも出演。『殺人事件』（1960年）と『ポケット一杯の幸福』（1961年）では2年連続アカデミー助演男優賞にノミネートされた。
そして1968年『刑事コロンボ』との運命の出会い。実はライフワークとなったコロンボ役を演じつつも、78歳になる2006年まで実に精力的に映画やドラマに出演していた。
2011年83歳で帰らぬ人となったが、最後はアルツハイマーで自分がコロンボだったことも覚えていなかったという報道が伝わり、世界中のファンの涙を誘った。

キャラ立ち主人公の元祖

脚本家リチャード・レビンソンとウィリアム・リンクのコンビによってクリエイトされたキャラクター、コロンボ。1962年当初は舞台劇の登場人物として生まれたのだった。
生みの親はレビンソン&リンクだが、育ての親は演じたピーター・フォークご本人といえる。というのもコロンボ最大の特徴であるヨレヨレのレインコート&背広スタイルは、フォークが考案したものだったからだ。コロンボの特徴を際立たせるために、カリフォルニアでは着ている人がほとんどいないレインコートを着せることにしたのだと言う。
そして葉巻用の火は必ず誰かに借りる。メモ魔のくせに筆記用具も必ず誰かに借りる。髪はぼさぼさ。この一見ダメそうな外見で見事に犯人を油断させるのだ。
「うちのカミさん」もコロンボを語る上で外せないキャラクター。実体として登場したことは一度もなく、いつもコロンボからその生態（笑）を聞かされるだけ。それでも視聴者は何だか知り合いのような親近感を覚えているし、どんな顔なのか想像するという楽しみもある。実体のないキャラクターとしてここまで愛された人はいないのではないだろうか。

まさしく金字塔な実績

長年続いた人気シリーズと言うことで、もちろん様々な受賞歴がある。エミー賞ではピーター・フォークの主演男優賞だけでも4回栄誉に輝いている。そのほかパトリック・マクグーハンの助演男優賞が2回、フェイ・ダナウェイの助演女優賞、レビンソン&リンクの脚本賞そして1974年には作品賞を受賞という輝かしい実績を誇っている。
主演のピーター・フォークが他界した今、絶対にリメイクなんて作らないで欲しいと世界中のファンが思っている作品でもある。

更新日2015年9月10日