キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き の作品紹介

人気作家と美人刑事の異色コンビが事件を解決！ 人気が人気を呼ぶおしゃれクライムサスペンス

2009年からアメリカABCで放送開始。2012年9月からはシーズン5が放送される。
人気ミステリー作家であるリチャード･キャッスル。彼の小説を模倣した事件が起きた。キャッスルは、ニューヨーク市警の美人刑事ケイト･ベケットとコンビを組んで捜査することに。
回を追うごとに深まる2人の絆に注目が集まり、視聴者数も増え続けている良質クライムサスペンスだ。

いつの間にやら人気ドラマに成長

シーズン1がスタートした当初、正直視聴者数もそれほど獲得出来ず、いつも打ち切りの危機にあるとささやかれていた本作。刑事にしてはおしゃれで美人すぎるとか、彼女のクールさは演技ではなく感情を込められないだけとか、大体の非難はケイト･ベケット役のスタナ･カティックに向けられていた。実際クロアチア人の両親を持つカナダ出身のスタナはモデルのような長身でファッショナブルな美人だし、おまけに語学に堪能で何ヶ国語も話せるときた日にはやっかみたくもなろうというものである。が、しかし、彼女は強かった。いや、彼女のバディであるリチャード･キャッスル役ネイサン･フィリオンが頑張ったというべきか。徐々に視聴者を獲得していき、ふと気がつけばシーズン5まで続く人気シリーズとなった。

盛んなスピンオフ活動

放送開始後ニューヨークタイムズ紙上のベストセラー小説Top10入りを果たしたのは、『キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き』の原作本ではなく、作家リチャード･キャッスルの小説「HEAT WAVE」だった。リチャード･キャッスル氏はその後も順調に執筆活動を続け（笑）第2作では初登場7位、第3作では初登場1位という正真正銘のベストセラー作家の仲間入りを果たしている。さらにはマーベル･コミックスからキャッスルの過去の小説に登場したキャラクターを主人公にしたコミック本まで出版されて、初登場3位を記録したという。
本国アメリカでは、シーズン5に向けて新しい著書が出版され、ファンのためのチャリティ･コンベンションが開かれるなど、アメリカドラマらしい多角経営ぶりを見せている。

豪華ゲストも目白押し

シリーズが長寿化するとともにゲスト出演してくれる人々の豪華さにも拍車がかかっている。海外ドラマファンにはおなじみの俳優たちはもちろんのこと、元ニューヨーク･ヤンキース監督のジョー･トーリやロックバンドKISSのベーシスト･ジーン･シモンズなど異色ゲストが花を添えている。とりわけ本作らしいのは、キャッスルのポーカー仲間としてマイケル･コネリーやデニス･ルヘインといった本物のベストセラー作家たちが実名で出演していること。シーズン2ゲスト出演の後他界したスティーブン･J･キャネルの席は追悼の意を込めてそのまま残してあるなど、ミステリー小説へのリスペクトが、ミステリーファンをドラマに引き込でいるのかもしれない。

2012年1月発表の「ピープルズチョイスアワード」では、なんとお気に入りのTV犯罪ドラマ賞とお気に入りのTVドラマ俳優賞の2部門を受賞！『CSI:』シリーズや『クリミナルマインド』といった超人気シリーズを抑えての受賞。いまや乗りに乗っている『キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き』、ぜひその成長の過程を実際に見て感じていただきたい。

更新日2012年10月4日